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瓦礫広域処理について、この10日間で勉強したこと

私はつい半月ほど前までは、瓦礫の広域処理の問題について
「放射性物質がついていたら怖いな」というくらいの認識でした。
何が正しいことなのか分からなかったのです。
和歌山市議会で「震災がれき受け入れ」が決議されることを知り、
初めて真剣に考えました。

まず、政府の「東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する
特別措置法の概要」と「広域処理における安全性にの考え方ついて」
を読みました。
8,000bq/㎏のセシウムが瓦礫に含まれていても
作業員や周辺住民に問題はない、としていました。
環境省の「広域処理情報サイト」には、
瓦礫が山積みされた写真や被災者の声が載っていました。

その後、様々な専門家の考えを読みました。
中部大学教授 武田邦彦氏のブログ
「がれき受け入れについての医師の立場からの意見書」
神戸大学大学院教授 山内知也氏
京都大学原子炉研究所助教 小出裕章氏  の見解など
政府が安全と定める放射性物質の量は決して安全ではないこと、
焼却炉にフィルターをつけても放射性物質が外に排出されたり灰として濃縮されることなど
がれき広域処理の危険性が科学的に述べられていました。

「被災地の復興支援のため、瓦礫を全国で受け入れるべきだという
お考えをお持ちの皆様へ」
や、
326院内交渉 環境省:がれき全国拡散について 情報ブログから、
さまざまなリンクに飛んでさまざまな人の意見を読みました。

そして、政府の進めようとしていることは間違っている、
という結論になりました。
そう私が強く感じたのは、被災地である岩手県
陸前高田市長さんの話を知ったことです。
(読んだことのない人はぜひ読んで下さい!)

また、東京都でガレキ処理を委託した業者先が東電の関連会社であること、
瓦礫を受け入れれば受け入れるほどお金が儲かることも、
「これで本当に被災地のためになるのだろうか?」
と自分の中でとても違和感を覚えました。
東北の瓦礫を沖縄まで運ぼうとしていることにも、
普通に考えたらおかしいと思いました。

私は、まだ勉強しはじめたばかりなので、
この問題についてきちんと分かっていない部分もたくさんあります。
がれきの広域処理が100%被災地の復興のためにならない、
とも思いません。
けれども、
放射能汚染を警告する専門家の意見に耳を傾けようとせず、
心配する市民に対して筋の通った説明もできず、
膨大な税金を使いながら、
一方で一部の大企業や政治家と関係のある人たちが得をするしくみになっていて、
瓦礫を地元で処理したいという自治体の声や
必要とする支援を求める被災地の声をはねのけながら、
「被災地の復興のため」と推し進めるような方法は間違っていると思いました。

被災地への効果的な支援のあり方は、もっと他にあるはずです。
瓦礫の広域処理に反対することと、
本当に被災地のためになる支援を探していくことは、
セットだと思うので、私はその二つを一緒に考えていこうと思います。


それに、この問題は、瓦礫の処理問題にとどまらず、
政府や一部の政治家や大企業の人たちが自分たちに都合のいいように
もっていこうとする姿勢というか、日本の政治のあり方、価値観そのものが
あらわれているようにも思います。
そのあたりは、全然勉強不足だから分からないけど、
なんとなくそう思うのです。
だから、よけいに、一生懸命にこの瓦礫の問題に取り組まないと、
と、私は思っています。



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