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映画『ひろしま』

2013年06月23日
昨日、映画〜1945年8月6日、原子雲の下の真実・愛〜『ひろしま』(ベルリン国際映画祭 長編映画賞受賞作品)を観てきました。
会場の大阪女学院ヘールチャペルいっぱいに、小学生、中高生、年配者、シスター、たくさんの人たちが観にきていました。

この映画の原作は「原爆の子」という、広島で被爆した子どもたちの作文を集めたもの。
映画を観てショックだったのは、被爆の惨状は言うまでもありませんが、
それよりも何よりも「原爆が落とされて7年後、すでに広島では大砲が作られていた」という事実。
何十万という人が犠牲になり、悲惨な体験をし、なお白血病などの原爆症や差別で苦しむ人たちがいる一方で、町には軍艦マーチが流れ、工場では鉄砲玉が作られ、次の戦争への準備が着々と進められていた・・・
そのことに愕然としました。

他にも、印象に残った場面はたくさんあります。
とくに、
・戦意を喪失させ混乱を招くという理由で、原爆の事実をすぐには市民に伝えなかったこと
・原爆症に対して、診察はすれど治療はせず
・大義(国家)のためには犠牲(個人の命)もやむなし、とする軍の姿勢
これらは、悲しくも福島原発事故が起きた今の,そしてこれからの日本に通じる所があり、深く心に残りました。

『ひろしま』は、作文を書いた生徒たちの願いを受けて、全国の教職員たちが制作費を出し合って作られたもの。広島市民8万8500人もエキストラとして協力。
昨日の上映会場にも、当時エキストラとして映画に出演された女性が来ていました。
そういう、被爆体験をした市民の平和を願う思い、「二度と同じ過ちを繰り返さないで」という子どもたちの祈りが、この映画からはダイレクトに伝わってきました。
彼らが残してくれた遺産、そのバトンをきちんと次に繋げていかなければ、と思いました。


妊娠&出産で、全然パソコンに向かえず、
久々のブログ更新です。
今でもベビーの授乳やら何やらで落ち着かないのですが、
先ほど見た「憲法ってなあに?」というDVDがあまりに目からウロコで
かつ「今の日本、ホントにやばい!」と危機感を覚えたので、
子どもたちのお昼寝の隙に書いています。

DVDは、憲法の伝道師 伊藤真弁護士が、自民党改憲草案を中心に憲法改正について語ったもの。
「憲法」と「法律」の違い、「個人の尊重」、「立憲主義」、「民主主義」、「交戦権」…
どこかで一度は習ったような、でも実際は分かったようでよく分からない言葉たち。
それがDVDの中ではす〜っごくわかりやすく解説されています。
「難しい言葉が自分のモノになった♪」って感があります(笑)

見て一番良かったのは、
「国を守るためには、武力も必要。そのために今の憲法をかえねば!
」という人に対して、返す言葉を持てたこと。
その他、
・一人ひとりの個人が大切にされる今の憲法から、国家のための私たち、という憲法に改憲されようとしていること
・国防軍により、人殺しができない国から、私たちは人殺しができる『当たり前』の国になる
・少数派や、改憲後の自分たちの生活を「イマジネーション」することの大切さ 
他にも内容盛りだくさん。

一枚500円+送料(80円)でお勉強できるので、
興味ある人に、いえ、興味ない人にも、見てほしいです。
申し込み・問合せは、Workers For Peace♡ワーカーズフォーピース
FAX 03−5382-3220 HP http://workers4peace.org/
Email w4pinfo@workers4peace.org

横でスヤスヤ眠っている2歳娘と、指をチューチューしている2ヶ月娘が、戦争に巻き込まれないためにも、私たちが今、しっかりしなきゃ〜って思いました!