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福島県浪江町出身 吉川裕子さんのお話 

今日、河内長野のキックスにて、
「被災時の体験とふるさと再生への思い」という題で、
語り部 吉川さんによる語りがありました。

モンペ姿、福島弁、軽妙な語り口に、開始1分で見事に引き込まれました。

託児で預かっていた子を、迎えにきた親に返してしまったばっかりに、その親子が津波にさらわれてしまい、今でも夜眠れないこと。
震災当時、浪江町は報道規制がかけられ、原発が爆発したことを知らされず、1ヶ月間、1〜4号機のきれいな原子力発電所の映像をTVで流されていたこと。
浪江町出身ということで、放射能差別により8カ所ものホテルを断られたこと。
3ヶ月京都に避難していたおじいさんが、地元に戻ったら「お前だけふるさとから逃げて」と、つまはじきにされたこと。
避難から自宅に戻ると、金目のものはすべてなくなっていたこと。
県外に避難した年配の男性はうつ状態になる人も多く、妻にあたり、そこから離婚するケースも少なくないこと。

語り部さんは実にテンポよく、冗談まじりに話すので、
聞いてる方がしんどくなることはありませんでしたが、
それでも話ひとつひとつに涙があふれてきました。

過酷な被災体験をした彼女の生の声は、想像力の乏しい私の心にもズドンと響きました。

現在、大阪の堺市に避難していると言ってましたが、
機会あれば、和歌山にも公演にきてもらうチャンスをつくれないかなあ、とも思いました。



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