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今日は、関東から避難しているお母さんたちが、和歌山の地元のお母さんたち向けに
放射能について説明する、という集まりがありました。
どんな食べ物や調味料を選んだらいいか、オムツや生理用品にも気を配った方がいい、
という話になりました。
とくに専門家がいるわけではありませんが、
普通のお母さんが、お母さん同士で知っている情報を広めあう、
とっても素敵な勉強会でした。

でんでん虫つうしんも、ちょっとずつ、みんなが考えるきっかけになればと思います。

画像でんでん虫No4裏


以下に、放射能から命を守りたい集いin和歌山のブログに掲載された内容の一部を転記します。

「放射性物質汚染対処特措法施行規則の一部を改正する省令」変更が施行される    
2012-04-16(Mon)

国・自治体等の対応
4月9日締め切りでパブリックコメントを募っていた「放射性物質汚染対処特措法施行規則の一部を改正する省令」の変更が13日施行されました。

警戒区域内の8000ベクレル/kg未満の産廃については
国・東電の管理責任ではなくなりました。
8,000Bq/kg以下の廃棄物は既存の焼却施設で安全に「焼却」処理する事ができるようになりました。
環境省 報道発表資料

集まったパブコメ5273通
<主な意見> ・持ち出し処理 反対2041件 ・東電又は国が処分すべき1041件
パブリックコメント結果概要



私が気になるのは、やはり放射性物質の健康への影響。

パブコメの一つを紹介します。
「産業廃棄物処理業者は、放射能に関する知見がないため、周辺環境や作業者の健康への影響のという点で、安全に処理・処分できるか疑問。国や東京電力が専門知識を持って処理等に当たるべき。」
(政府の回答)
◯避難指示解除前の警戒区域・計画的避難区域では、事業所付近が一定の空間線量以下であること等を条件として、市町村等
が基準に適合していると認める場合に事業活動を再開することができるとされています。
◯今回の施行規則改正により、事業者が事業系一般廃棄物又は産業廃棄物として自ら処理を行うこととなる廃棄物は、上記のような手続を経て、
十分に線量の低い区域で行われる事業活動に伴い生ずる廃棄物(製造工場で生ずる原材料の切削くずや事業所で生ずる紙くず等)が主に想定されます。
◯このような廃棄物は、特別な処理方法をとることなく、住民・作業者のいずれにとっても安全に処理することができるものです。
◯なお、仮に、事故由来放射性物質の放射能濃度が8,000ベクレル/kgを超える廃棄物がある場合には、指定廃棄物として国が処理を行います。                     以上


空間線量がいくら低くても、福島県内の元の警戒区域・計画的避難区域には、
大量の放射性物質が降り注いでいるだろうし、
多くの国民が知らない間にこのような改正を行うことに私は疑問を感じます。
この非常事態においてでさえ「事業活動は平等であるべきだ」としている政府の意図が理解できません。

震災がれきの問題とも共通しますが、
内部被ばくの影響を警告している専門家らの意見などは聴かず、
8,000ベクレル/㎏以下の廃棄物は安全だと断言する政府。
事業者、労働者、産廃を扱う作業員、住民、そして子どもたち、
これらの人の健康のことを真剣に考えているのか?憤りを感じます。

4月14日に開催された「子どもたちの未来と被ばくを考える会」結成総会と、
環境総合研究所副所長 池田こみち氏による講演の様子が
2012年4月17日の和歌山の新聞に載りました。
和歌山新報 

池田こみち氏ご自身のHPにも、
米子市→和歌山市→徳島市と、西日本を講演して回られた様子が載っています。
池田こみち氏:がれき広域処理問題西日本講演ツアー第二陣終了

池田こみち氏の話は、広域処理について必要性•妥当性•正当性から政策評価したもので、すっごくわかりやすかったです。
今までモヤっとしていたものが、整理された感じでした。
「広域処理」ありきの誇張された「広告」の問題、
バグフィルターの課題、廃棄物焼却施設に対する規制の問題など。
このブログでゆっくり書いていこう、と思っています。

以下に、結成総会で読んだ文を載せます。

こんにちは。私は1才の娘の母親です。原発事故があった当初は、放射能の影響についてよく分かりませんでした。講演会に参加したり、和歌山に避難してきたお母さんたちと話をするうち、放射能の怖さを知っていきました。そして、テレビや新聞などで知る情報がすべてではない事、ときには真実でない報道をする事も知りました。
 がれき受け入れについては、最初は、被災地のためになればという気持ちもありました。環境省のHPを見たり、専門家の意見を聞いたり、たくさん勉強した結果、このままでは子どもたちを被ばくさせてしまう、と思うようになりました。すでに動いている方々に教わりながら、市長宛に要望書を書いたりもしました。そんな中で、普通のお母さんでも、力を合わせて声を上げていかなければならない状況なんだ、と思うようになりました。
 原発、瓦礫、放射能の問題など、みなさん立場も違えば、考え方も様々あると思います。でも、「子どもたちを被ばくから守りたい」、そんな共通の思いを持ち、知恵を出し合うことで、この困難な状況を変えていくことができる、と信じています。 
 私は、数年後あるいは数十年後、子どもたちが放射能の影響で苦しんでいる姿も、そして苦しんでいる子どもの親たちが泣いている姿も、決して見たくはありません。
 今いる子どもたちと、これから生まれてくる子どもたちが、健康に笑って過ごせるよう共に学び、共に行動していく仲間になっていただければ嬉しいです。


主に和歌山市在住で、思いを同じくする人がいましたら、ご連絡くださいね(^o^)丿

先月、和歌山市のHP上にある、「市長への手紙」というところに
瓦礫の問題についてメールを送りました。
そして、その回答として、昨日、
和歌山市役所一般廃棄物課の副課長さんから、電話ありました。
話した内容については以下のような感じでした。


•市民の安全を第一に考えている、国 に明確な判断できる材料を求めている。
今の段階では、市として受け入れるとも入れないともわからない。
ただ、和歌山市が受け入れるといったとしても、瓦礫の移動などは周辺自治体の事もあるので
県が受け入れに前向きでなければ、難しいだろう。
県知事は、がれき受け入れに関しては懐疑的。
「和歌山県の他の自治体の受け入れの可能性は?」と聞くと、
「和歌山市以外で、焼却できる余力のある自治体はないと思う」

•国は陸上処分を前提としている、和歌山市の最終処分場となるフェニックスは、海面埋め立てなので
 水に溶け出すことも考えられる。
「和歌山市で、がれき受け入れのために焼却場や処分場をつくることはあるのですか?」と聞くと
「何十億何百億とお金がかかるし、新たに作るには10年はかかる」

•関西広域連合の基準もあるが、市議会で決議された「和歌山市と同等の~」という独自の基準で考える
 が、具体的には判断できる段階ではなく、今は説明会などを開いても、これ以上のことは言えない。
 もし安全性とか処分場の問題とか諸々解決され、前向きに検討することになれば
 当然、市民に対して説明会を設けるなどする。

•自治体にお金が入るからとか、そういったことで、受け入れることは絶対にない。
 和歌山も今後地震など起こる可能性が十分にあるし、そうなれば焼却場が動かなくなることもあるので
 お互い様。
「全体の2割だけを広域処理することの意味はどう考えますか?」と聞くと、
「そういったことはきちんと把握していない。環境省のHPとかには、これだけのがれきがあって~」
 ということは書かれているが、廃棄物から臭いなどが出て困ることも事実だろう。


☆昨日のところは、こんな感じでした。
でも、国も地方自治体も、様々な機関の動きも含めて、
事態は日々変化しているので、今後の動向にも目が離せません。

和歌山で、子どもたちと、未来の子どもたちを
被ばくから守るために、会が立ち上がります。
案内チラシを添付します!

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