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 今日は朝から、わかやま市民生協主催の、木村草太さん講演会『くらしと憲法』を聴いてきました。昨年木村さんが和歌山に来られた時は、夜の講演会で行くことができなかったので、今回は子どもらのいない午前中に、生・木村草太さんが見れる♪とミーハー気分も混じりつつ参加してきました絵文字

 以前、弁護士の伊藤真さんの講演を聴いて「憲法とは、私たち国民が権力者を縛るもの」という考えを知った時「憲法を守るのが私たちの義務じゃないのか〜」と初めて本来の意味を知りました。今回木村さんは「憲法とは過去の失敗をリスト化して、繰り返さないようにしたもの」と話されていて、それもまたなるほど!と思いました。絵文字
 小学校の廊下には「廊下は走らない!」弁護士会館の廊下には「この場所で依頼人と話し合わない」と張り紙があるように、その団体や集団特有の注意しなければ陥りやすいことがある。憲法とは、その注意しなければならないものをリスト化した張り紙のようなもの、とのことでした。
 「無謀な戦争」を繰り返さないために「軍事力のコントロール」を、「人権侵害」の反省から「基本的人権の保障」を、「独裁」を防ぐためには「権力分立」という張り紙が、憲法には記されている、ということです。
 憲法24条の婚姻、天皇の人権と皇室典範等の話もありましたが、私の心に残ったのは、さまざまな人権について、「人権水準の高い日本に住んでいるから普段は意識することがない。水道のありがたさは止まった時にしか分からないように、失われた時に初めて気づく」という言葉です。また、憲法改正について、司会者が「70年経って改正される条文があるとお考えですか?」という質問に「むしろ70年経ってもまだこの水準かと思う。生存権、教育を受ける権利など、70年前にできた憲法の理想に今なお至っていない」という言葉に共感しました。
 当たり前すぎて気づかない権利や環境が、再び奪われてしまう前に、私たちは「張り紙」の存在に気づき、もっと活用しないと、と思いました。絵文字